2012年5月 2日 (水)

一寸、白州次郎

  今更この人物の人となりを説明する必要もない。しかし、晩年、夫婦円満の秘訣はと問われ「一緒に居ないことだよ」と返した彼のプライベートはどんなものだったのだろう?

これにはすこぶる興味が湧く。

 若い頃の彼の容貌を個人的には決して好きではない。余りに美男子過ぎて興味をそそらない。しかし50を越え、晩年に至るその姿は確かに稀有な日本人という表現がピッタリだ。無論、その生き方を含めて。否、その稀有な生き方が彼にその風情と色気を与えたのだろう。

 白州次郎のプライベート。ともかくモテタという話は解し易い。しかし正子夫人との不思議な夫婦生活も含め、男女の極みを想像するのは止しておこう。それは相手が誰であれ、勝手だし、余計な詮索というものだ。反吐が出そうになるテレビのスキャンダル話には辟易だし、そんな話題に視聴率なるものが上がる事自体どうかしてる、そう思う。つい余談になった。

 でもせめて何がしかのプライベート。男女の極みを語るのが禁忌なら、そう酒だ。

「右利きです。でも夜は左利き」。彼が言う左利きとは酒のみのこと。

  毎年行く由布院のバーで白州次郎の事を聞いたのは昨年の正月。この店は日比谷帝国ホテル2階のオールドインペリアルバーに長年勤務したお二人が東京という街に見切りを付け、彼の地に移り住み作られたバーとのことだが、このお一人が白州次郎に応接したという。

 カウンター越しに「おい、この店ブラックボトルはねえのか?」「ブラック○○ならありますが」「しょうがねえや、そいつでいい」こんなやり取りがたまたま別な日にもう一度あったそうだ。カウンター越しでも羨ましい限りだ、白州ファンの一人としては。

 それ以降、あるホテルのバーと中洲の店2軒に小生の愛用の酒としてブラックボトルが置いてある。「何とミーハーな」。そんな声が聞こえてきそうですが、勝手です。

明日から4連休。自由気侭にゆっくりと時間をお過ごし下さい。小生もブラックボトルに初夏の気配を混ぜながら、暫しの休息を楽しむ事にします。しかし、申し添えておきます。ブラックボトルと初夏の風は馴染まない。半ば強引な締めでした。失礼。では、又。

   

2012年3月15日 (木)

LIFE IS TOO SHORT

長いブランク後のブログ再デビューです。
多忙を言い訳に今に至りました。
気まぐれな独り言に暫しお付き合い下さい。


この1月に58歳になりました。
あっという間の58年間。
早過ぎます。

光陰矢の如し・タイムフライ・星の瞬き程の時間・・・
一生の短さを人は色んな言葉で表現していますが、何れも切なく儚過ぎます。


でも、通常、人は死というものを
日々の生活の中で意識せず生きています。
無論自分自身や身近な方が重病と向き合っていらっしゃる等々、
そんな環境下にいる人は別ですが。 

死を日常で意識しないが故に、
ついその場の損得といった物差しに縛られてしまい、
人間関係までも駄目にしてしまう。よくあることです。


しかし、死の意識を日常で持てたとして、
果たして結果が変わるかどうか・・・

所詮神仏ではない生身の人間、答えは甚だ疑問です。
何を矛盾めいた事を書いてるのか分からなくなりました。
これも凡庸な小人の為せる技、お許し下さい。


ともかく一生一回、一日一生。
しなかった事を悔やむ事なき様、
思い立ったら吉日で行動するに限ります。色んな意味で・・・・

 「花に嵐のたとえもあるぞ。さよならだけが人生さ。」
そんな境地にはとてもなれませんが、くよくよしながら、でも極力潔くいきたいものです。

春が目の前です。又気まぐれに登場します。
皆さん、恙無くお元気で。

 

2011年8月11日 (木)

勝手にしやがれ、洒落雑感

趣味は?と聞かれると返事に窮します。

ゴルフ・読書という答えをよく見聞きしますが、
小生がそう答えるにはゴルフや読書に悪い、そんな気がします。

ゴルフも好きですし、本も欠かさず読みますが、
と言って趣味といえる程の領域ではない。

挙句、随分以前から
「中洲で友達とわいわいやりながら酒を飲む事」と
答えるようにしています。

人間も好きだし、幸いにして悪友も沢山いるので、
これが自分に一番しっくりくる答えです。
しかしながら、果たしてそれが趣味と言えるかどうか?
「うーん」という感じです。

でも、本当は密かに(?)小生にも趣味なるものがあります。

変な事を想像しないで下さい。
飽くまで公然と言える趣味。
実は洋服が好きなんです。

でもお洒落が趣味だなんて、気障っぽくて書けないし言えない。
気障と見栄と自慢話は死ぬ程嫌いですが
窮した挙句、前述の趣味になる訳です。
   
小生のお洒落の師匠は二人。
スーツ部門は「ロシアより愛を込めて」の時のショーン・コネリー。
私服部門の師匠は「華麗なる賭け」と「ブリット」の
スティーブ・マックイーンです。
この詳細を話すと長くなりそうなので端折ります。

人生を何度繰り返せても、
全くこの2人は適わぬ存在だろうと思うのですが、
理想は高く!です。

従って小生の趣味は流行とは無関係。

選択の幅が極めて狭い為に、服選びには窮します。
自分の趣味の範疇に属さぬものは全く似合いません。
これも困ったものです。
冒険がない。でもその自己満足が楽しい。

お洒落はそれぞれに楽しめばいいのだと思います。
美に対する感覚や感性は皆違います。
無頓着の方はそれでいいし、
何だこれはと思う服装でも
TPOをわきまえるという事が条件ですが、
それはそれで本人の勝手。

ただひとつ、人に自分の趣味を強要しないこと。
これが肝心です。そう思いませんか?

今日も愚にもつかない事を書き連ねました。
お許し下さい。
     
もうすぐお盆の休みです。
英霊の御霊に思いを馳せながら、
心安らかにゆっくりゆったり休日をお楽しみ下さい。

そしてちょっぴりお洒落を楽しんでみては如何でしょう。

2011年7月14日 (木)

7月13日未明の月


中洲帰りの7月13日未明の月は何とも幻想的でした。

タクシーで警固本通りを抜け、
桜坂にさしかかった辺り。

一瞬空が開けたポイントから見えた月は
何時になく大きく、雲を従え、
その存在を誇示していました。

不思議な宇宙の光景。

果てないその向こうから
誰かが我々を見ながらほくそ笑んでいるのかも知れません。

1Q84を読んで以降、
月をより幻想的なものに感じるのは僕だけでしょうか。

僕のこの目にも何時か二つの月が映るかも知れない。

そんな子供じみた馬鹿な思いで時折、
その宇宙の有体を眺める事があります。

最近見た中で特に印象に残っているのは、
昨年5月16日夕刻過ぎに出没した月です。

とてもファンタジックで、三日月の左側に一番星(?)を乗せ、
まるで恋人同士のように寄り添いながら地球の自転に身を任せていました。
その光景は翌日の新聞にも掲載されましたが、
覚えてらっしゃる方も多いのでは。

皆さんもたまに空を見上げてみては如何でしょう。
ほんの瞬間心に余裕が出来る気がします。

そして何時かほんとに二つの月が浮かんでいるかも。

2011年7月 5日 (火)

持論の加筆修正

 6月26日夜のテレビ。

77歳で永眠された児玉清さんを取り上げた番組を拝見しました。

類稀な読書家で2万冊を超える蔵書に囲まれた人生。

しかも中には数多くの海外ものの原書があり、

翻訳を待ちきれず英文で読まれていたとのコメントもありました。

 そんな彼の持論は

「神が人間に与えた唯一の宝物は想像力である」というものです。

この言葉にあらためて、なるほどと感じ入りました。

 浅学菲才な私にも持論がありました。

 過去形です。

 それは「神が与える唯一にして最高の贈り物は人との出逢いである」

 というものでした。

 言葉の言い回しは幸いにして似ています。

 これが若い頃から長年ずっと持ち続けてきた私の持論でした。

 しかしこのテレビ番組を拝見し、

 以降こう変えることにしました。

「神は我々人間に人との出逢いという粋なプレゼントと

 想像力というとてつもない力を与えてくれた。」

 夢を見る力は人それぞれ違います。

 でもこの力こそが、人生を大きく左右する源泉の様な気がします。

 梅雨の合間、どうぞご自愛下さい。

2011年6月 2日 (木)

蒼穹の昴

  
浅田次郎氏著の「蒼穹の昴」。

この10年で一番泣けた本です。
読まれた方が沢山いらっしゃるでしょうから、内容には触れませんが、
運命に翻弄されながら生きてゆくという事の深さを感じ涙しました。

この本で嗚咽が出る位感じ入ったと、何人もの友人に話しましたが、なかなか同意を得られない。
「どの部分で泣けたとや?」とか「壬生義士伝なら分かるけど」とかいう反応が大半。

感性だけではなく、その時の心の状態とかで同じ本でも感じ方が違うのですね。

それでも私はお薦めします。この1冊。
泣けたという方がいらっしゃったら是非お知らせいただきたいですね。

桜の時期が過ぎ、目にも鮮やかな新緑の季節。黄緑は希望の色だそうです。

雨に濡れた木々の美しさは又格別です。些細な事に感動できる素敵な毎日をお過ごし下さい。

2011年4月 1日 (金)

春の訪れ

201141日。

春の訪れを複雑な思い出迎えています。

今日は春霞がかかったような天気ですが、自粛気味だった桜も花を咲かせ始めました。あらゆるものの生命の尊さを語りかけているように見えます。

自然の驚異と語りつくせぬ美しさ。大きな何かに包まれて生きている私達一人一人の小さな存在を改めて感じます。

今回この震災にあたり多くのメッセージが被災地に送られる中、被災地の方から寄せられた次のようなメッセージがありました。

「我々は被災地で戦っています。でもこれからの日本の再興を支えていくのは被災に遭わなかった皆様です。それぞれの場所で元気に頑張って下さい。」

涙が出ます。勇気を頂きました。

同時に元気を出して頑張らねばと思いました。

日本人に生まれた事を誇りに思います。

一日も早い復興を心よりお祈りするとともに、私達に出来る事をひとつひとつやって行きたいと思います。